高野山へ社員研修。
研修後に行った社員アンケートがまとまったので三栄林産グループとして、今回の研修で学んだことを書きます。
高野山へは会社から車で約2時間30分。
僕自身はずっと前に一度だけ訪れたことがあるのだが、当時はあまり関心がなく、車でスルーした程度。
高野山といえば空海、真言宗、金剛峯寺であり、お寺巡りをする観光地的なイメージだったが、今回の研修で初めて高野山の魅力を知ることになった。
京奈和自動車道を走り和歌山県伊都郡かつらぎ町から一気に山に登ると突然現れる山上盆地。
山上盆地は1000m級の山々に囲まれていて、まさにその場所が高野山。
社員アンケートで良かったコンテンツのTOP3
①金剛峯寺
②奥の院
③壇上伽藍と尾上棟梁のお話
特に今回の研修では中門再建に携わった尾上棟梁のお話を聞けたことは本当に良い経験でした。
172年振りの再建で、今回で8代目となる。
元請は大林組。
この工事に大工の棟梁として活躍されたのが尾上棟梁。
4年という年月をかけて再建された中門、その再建は本当に大変なことが多かったそうです。
特に自然石の上に丸柱を置くために50日という日数をかけて行われた、柱のひかり付け作業では
何百年後かに再建されるときに請け負う大工に見られても恥じることのないような仕事をしたという。
*ひかり付け作業:光が漏れないように素材同士を密着させる作業
日本の木造建築の伝統は凄腕なのはもちろん、本当に魂のこもった職人さんがいてこそ守られているのだと改めて感じた。
また、高野山には山林部がある。
高野山は標高の高い場所にあるため昔から落雷が多く、寺院が火災に見舞われることも多かった。
それらを再建させるために大きな木を育てておかなければならず、林業は高野山にとって重要な事業の一つでもある。
来るべきのために100年単位で管理されてきた木が中門再建でも使用されている。
このようなストーリーを聞くと、改めて杉や桧という木材の価値についても再考させられる。
木への想い、その価値観については今まで以上にしっかりと伝えていく必要があり、皆がその価値に気づいた時、もっと地域の木材が活用されるようになると思う。
最近、社会見学や学校研修などで三栄林産グループの取り組みの話をする機会が増えてきている。
建築や家具のお客様にも”なぜ地域材にこだわるのか”という話を必ずさせていただいている。
その機会にどれだけ木の価値を伝えていけるか、あまり話が上手ではないが、魂を込めてしっかりと伝えていくことが僕の大事な仕事でもある。
今回の高野山社員研修は社員にとっても、僕にとっても、会社にとっても本当に価値のある研修だった。
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