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本物だからこそ!

岐阜県郡上市白鳥へ、人気のアウトドア施設”冒険の森いとしろ”さんの宿舎のプチ改装工事に行ってきました。2年前のこの季節、石徹白の施設オープンに向けて、トイレや受付部分の工事をさせていただきましたが、今回はスタッフさんが滞在する宿舎で少しお手伝いをさせていただくことになりました。

宿舎となる建物は築年数はわかりませんが、なかなか年代物の木造住宅。眼下には雪解け水が激しく流れる長良川が眺められるすごいロケーション!

対応いただいたスタッフさんによると写真右側の岩が川の流れで見えなくなった時が避難するサインだそうです。

宿舎の間取りはいわゆる田の字型。沢山の和室が襖や障子で間仕切られています。築年数が経っているので、ほとんどの建具の建付が悪く、鴨居が垂れていたりするので、スムーズに動かず、隙間だらけ。夏は涼しくていいのですが、冬はほとんど外と変わらない室内環境。この住宅の建具を調整して、個室使いもできるようにというのが今回のご要望でした。

一緒に行ってもらったノッティーハウスリビングの協力業者クラフツマンズの建具職人にひとつずつていねいに調整してもらいました。カンナで建具の底を削り調整してくことで、改修工事では調整が難しい敷居の不陸や鴨居の垂れに対して建具がスムースに動くようになります。もしこれらの建具が既製品だったら、たぶん調整ではなく取り替えになっていたと思います。本物の木の建具だからこそ、調整して長く使用することができるのです。また、こういった住宅をさわらせていただくことで当時の大工さんがどのような手法で建築したのかなどもわかり、いい勉強にもなります。築年数は経っても、本物を使い、ていねいに造られたものは、よくわかるものです。