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SDGsと屋久島から学ぶ

坂です。

約1年半ぶりの屋久島。

前回、見学させてもらった地元の杉で建てられた”屋久島町庁舎”がいよいよ完成したということで、その式典に参加しました。

そして、いよいよ屋久島の地杉(人工林)が製品化される準備が整ってきたので、その製品の魅力を感じること、

地杉を販売することで理想的な山を整備できるようになるスキームを学びにきました。

屋久島に到着にした初日、

まずは、もっと屋久島のことを理解するために、屋久島周回道路を使って島を一周。

その道中には素晴らしい自然がありました。

そして、夜を待ってウミガメ観察会に参加。

屋久島にある永田浜は北太平洋最大のアカウミガメの産卵地で、4月下旬から8月上旬までは産卵が、

7月上旬から9月下旬まではふ化した子亀が海に向かう姿が観れるそうです。

観察会の前にウミガメ保護の取り組みのレクチャーを受けました。

観察会では時間制限ギリギリにアカウミガメが1匹上陸してくれて、産卵しているところも見ることができました。

この観察会を始めた経緯はウミガメの産卵を見に、多くの観光客が自由に浜に来ることで、

ウミガメが近寄らなくなったり、誤って卵を踏んづけるといったトラブルが多発したためだそうです。

SNSの普及により、世界各地でこのような事態がたくさん起こっているだろうと推測され、

こうして地元の方々によって大切な自然が保護されているということをもっと知らないといけないと痛切に感じました。

二日目は1日かけて屋久島トレッキング。

屋久島の地杉(人工林)を知るためには、欠かすことのできない自然世界遺産の屋久島のトレイルを歩こうという訳です。

目指すは太忠岳!!

ネイチャーガイドさんに同行してもらい、道中に屋久島の自然の素晴らしさをたくさん語ってもらいました。

手付かずの自然の森に感動!

頂上では疲れも吹っ飛ぶ最高の景色が見れるはずでした。

*この日は強風と霧で何も見えず。でも、これも自然なんですよね。

いよいよ三日目は、新しい屋久島 共同宣言シンポジウム。

その会場はもちろん屋久島町庁舎です。

庁舎の中は杉の構造材を現す大空間となっています。

床も壁も天井も、そのほとんどが地杉で作られています。

屋久島の杉はその土地柄のせいか、黒芯が多く、杉の油分を多く含む特性があるそうです。

*黒芯とは木材の赤み部分が黒くなっていること。含水率が高く、乾燥しにくいので木材業界からは嫌われる傾向にある。

*杉の油分が多いということは、杉が本来持つ性能(防虫効果、リラックス効果)が高いということです。

建築用材として使用するための乾燥に時間はかかりそうですが、しっかりと品質管理して、

商品化できれば健康住宅には欠かせない性能の高い内装材となります。

ただ、このプロジェクトで注目するべき最大の魅力は屋久島の杉板ビジネスではなく、

この杉板が屋久島の林業のためだけでなく、農業や観光業など他の産業への波及効果を作るという点です。

ノッティーハウスリビングは、この屋久島の取り組みを応援するとともに、

ぜひ地元亀山市、三重県でも、このような地域が一体となった取り組みを行うことで

地域材の普及促進と地域活性化の一助を担いたいと思います。

木をたのしむ ていねいな暮らし

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