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後悔しない水回り。床材に自然素材を選ぶとどうなる?

「自然素材の家にしたいけど、水回りの床材まで無垢材にするのは難しい?」と、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。実は水回りスペースにも、無垢材は使用できます。
しかし、木の特性を理解しないまま全面無垢材にしてしまうと、実際に住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と、後悔することも。水回りに使うときには、木のメリットだけではなく、デメリットや対策までしっかり理解しておかなければなりません。

水回りの床材にも自然素材は使える!

ステンレスと木でできたキッチン、背面には大きなパントリーの木製引き戸

水はねや油の飛び散りを考えて、「水回りだけは違う素材で」と考える方が多いのですが、自然素材にこだわった家の多くは、空間に一体感を出すためキッチンの床も無垢フローリングで統一しています。洗面脱衣室やトイレに無垢材を使う方も、まったくいないわけではありません。
たしかに、フロアタイルやクッションフロア、化粧シート仕上げのフローリングほどの耐水性はありませんが、木の特性や扱い方を知っておけば「水に弱いから」と躊躇する必要はありません。

具体的に、どんな点に気を付ければよいのでしょうか?

知っておきたい“水回りの床材に自然素材”

無垢床のトイレ、黒いペーパーホルダー

水回りの床材に無垢材を選ぶなら、知っておきたいポイントが2つあります。

水や油の飛び散りがシミになりやすい

キッチンや洗面脱衣室、トイレなどの水回りはどうしても水はねが避けられません。
とくにキッチンでは、気づかないうちに油や調味料が床に飛び散っていることも。無垢材は吸水性が高いので、濡れたまま放置するとすぐシミになってしまいます。
無垢フローリングは、“まったく濡らさない、シミをつくらない”のは難しいことを理解したうえで、取り入れましょう。

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ランドリールームに使えば部屋干しの消臭効果も

“水に強くない”というデメリットがある一方で、無垢材や漆喰、珪藻土には自然素材ならではのメリットもあります。
これらの素材には、余分な湿気を吸収してカビや雑菌の繁殖を防ぐ働きと、悪臭成分を分解・無害化する消臭効果があり、湿気がこもりがちなランドリールームにぴったり。また、スギやヒノキ、マツなどの針葉樹に含まれる『テルペン類』という成分には消臭効果があるため、部屋干し特有の生乾き臭の軽減効果も期待できます。

ただし、自然素材がもつ機能だけでは限界があるため、適切な換気との組み合わせを。

水回りに自然素材を使うときのポイント

造作洗面台、下部のオープン棚にはナチュラルなかご

木の特性と扱い方を知れば、水回りに使うことをためらう必要はありません。

“濡れたら拭く、乾燥させる”を心がける

自然素材を水回りに使うときに大切なのは、濡れたらそのままにしないこと。
水や油が床に飛び散ったとしても、すぐに拭いて乾かせばシミになりにくいので、“濡れたら拭く、乾燥させる”を心がけましょう。濡れた足マットを置きっぱなしにするなど、言語道断。24時間換気を常時稼働させて、湿気対策も徹底を。
シミをどうしても防ぎたいときには、塗装する選択肢もあります。シミや汚れを防ぎつつ木の風合いを残したいときにはオイル塗装、どうしても汚したくないならウレタン塗装といった具合に、必要に応じて選びましょう。

水に強い樹種を選ぶ

水回りに使うなら、スギやヒノキのように耐水性が高い樹種を選ぶのが基本です。
とくにヒノキには抗菌作用があるので、濡れた状態でも雑菌が発生しにくいのが特徴。ただし、無垢材の中では材料費が高くなりやすいのが難点です。一方スギは国産材でも比較的費用を抑えやすく、抗菌・消臭効果もあるので水回りには最適。家を建てる土地と同じ気候風土で育った木は、その土地特有の気候や菌への抵抗力があるため、三重県産の木材を使えば耐久性もUPします。

シミができても気にしない

水回りの床材に限らず、自然素材を使う以上はシミや傷、凹みなどはどうしてもできてしまいます。そうした跡を家族の歴史としてとらえられるかどうか。この部分が、自然素材が向いているかどうかの分かれ道になります。
ただ、無垢材にできるシミのほとんどは遠目からだとあまり目立たないので、それほど気にする必要はありません。調味料やジュースなど色がついた物がこぼれてしまったときは、サンドペーパーで削る、または中性洗剤を使って拭き取れば落とせる場合がほとんどです。

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まとめ

周りをカウンターテーブルで囲んだ対面キッチン

水回りでも、木の特性と扱い方を知っておけば無垢フローリングを選べます。
水や油が飛び散ったら拭き、湿気をこもらせないようにして、長く大切に使ってあげましょう。そして何より大切なのは、シミができても気にしすぎないこと。新品のような美しさを維持することより、自然素材ならではの変化を愉しんでください。

 

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