林でございます。
今、会社では、特に製材スタッフの中でプチ『諸戸(もろと)フィーバー』が起きています。
「諸戸の木、挽くぞー!」
「諸戸はやっぱええわぁ!」
いい木が入荷したことはその美しさからわかりますが、おっちゃんらがわかりすぎていて、私達にはいまいちその凄さが伝わらないのが正直なところ。
で、どれほどすんごい木が入荷してきたかを整理しながら解説してみます。
(小口が黄色いのは識別のために色付けをしています。)
そもそも「もろと」って人名?地名?山の名前?木の名前?って話ですが、答えは人名なんです。
諸戸さん、苗字でして、かつて島根の田部家、和歌山の脇村家とともに日本三大山林王ともいわれたそうです。 諸戸さんは三重の人。
山林王というと、古くから一帯の山を所有していた家の子孫とかを想像しますが諸戸家はもともと木曽岬町の庄屋にはじまり、明治の時代に山林を始めとして様々な事業をし何代にもわたる実業家だったようですよ。
あの桑名の素敵な建物六華苑はかつての諸戸家の邸宅だったそうです。知らんかったー。
その諸戸さんが亀山市坂下地区に山林を買ったのが明治29年だそうで、そこから切り出されたから「諸戸の木」。
製材職人の牧森さんによると「諸戸の木はとにかく手入れが行き届いとる。節いっこもあらへん。樹齢125年やで!枝打ちし続けとんのやで。」とのこと。
品質もピカイチなのです。
加えて、
「カバンでいうたらルイ・ヴィトンやな!まちがいないやつや。」とも。
誰もが認めるブランド品、高級品てことですね。
その当時ノリに乗っていた諸戸さんが「ここなら!」と亀山市の地を選んで山林を購入したということは、ヴィトンがもし水を販売することになって(例えばね笑)その工場は絶対的に水がきれいなところ!ってお墨付きが付くのとおんなじことだと思うんですよね!
(あれ?余計わからなくなった⁇)
今、工場では諸戸の木が絶賛製材中。
これが本っ当に節がないんですよ。
節のない木がこんなにうちの工場に大量に並んでるのは私も初めて見たかも。
今から乾燥してテーブル用の板で使えるようになるのは春頃になるかな?
その時までもう少し待っててくださいねーー。