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たかが5ミリ、されど5ミリ

梅雨と台風シーズンですね、、、雨も大事ですが、雨ばっかりもね、、、と思ってしまう梅雨時期生まれ谷本です。

先日、完成見学会とお引渡しを終えた四日市のお家「Path of Light」。

お施主様とは出会いから実に5年という月日が経ち、土地探しからのお付き合い。なかなか土地探しがスムーズにいかなかったり、思うようにお家づくりが進まなかったり、それでもノッティーのイベントなどに足を運んでくださり、お家づくりへの情熱を絶やすことなく、間取りの話をしたり、仕上げ素材の話をしたり、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。土地が決まり、お家づくりをノッティーでと決めていただいた時には、赤ちゃんも生まれ、私も完全に親戚のおばちゃん目線(溺愛する孫に相当する)勢いでK君の成長も見せていただきました。

そんなご家族の節目に、お家づくりという形で携わらせていただけて本当に幸せをたくさんいただきました。

とにかく「好きなもの」を共有するとこで、性能のことや、色のこと、そしてご家族のライフスタイルなどたくさん教えていただきました。

ご家族の「好き」をたくさん教えていただくと、こんな照明提案したら喜んでくれるかな~、こんな取手があるから早く見て欲しいな~など、こちらの妄想も止まらなくなります。

細かなこだわりが随所にありますが、引いて見てみるとそれは主張することなくお家に馴染んでいることが、私のこだわりでもあります。

そんなこだわりの中でも、このお家の見せ場でもある杉板張りの壁をご紹介します。

基本的に壁も天井も紙クロス+EP塗装がベースになっているお家ですが、お施主様とポイントにどこか杉板を張りましょうと決めていました。

杉板を張るのに選んだ場所は、階段、階段下収納、テレビを掛ける壁面、階段踊り場に設置した読書コーナー家具と実に多様に絡むお家の中心部です。

 

こわだり①:壁を2階の天井にくっつけない。

壁を程よい高さで止めたのには理由があります。吹抜空間の「抜け感」を出すために縦張りにしたかったので、4m基準の材料を無駄なく使用したかったからです。途中でジョイントが入るとこの「抜け感」は出なかったと思います。

 

こだわり②:入口はさりげなく

階段下収納へとつながる扉もこの壁にあります。テレビを正面に見て、その隣に扉が主張してきたら少し気になるかもしれません。その存在を極力なくすように大工さん、建具屋さん、現場監督の細川さんとたくさん打合せをしました。壁の板と、建具の板が木目を通せたのもこうした皆のチームワークの賜物だと私は感動してます。

 

こだわり③:たかが5ミリ、されど5ミリ浮かせます

縦張りしたことで、床との接点をどう納めるかを考えました。床までドンとつけると木の収縮などを考慮して木製巾木をつける方が納まりはいいと思います。しかし、このお家では壁と床の接点を5ミリ浮かせることで巾木もなくし、よりスッキリとした納まりにしました。この一見、「たかが」と思われがちな箇所ほど楽しみながら決めさせていただけるのも、すべては「そこに暮らすご家族のため」です。

 

このようなこだわりは、私がやりたい!!と思って思いつくがまま図面を書くのではなく、こんなお家にしたらお施主様ファミリーが絶対喜んでくれるはず!こんな空間が絶対似合うはず!と、暮らすご家族のイメージが沸けば沸くほど思いつきます。このお家でして生まれなかったディテールがたくさんあります。

完成見学会の際に、こだわり③の5ミリに気づいてくださったお客様がいました。しびれました!!!そこに気づいていただけて、びっくりするぐらいテンションあがりました。(単純な私)

こうした「さりげないけど、実はここめっちゃ見て欲しい」をこれからも出せるように、お客様からの「好き」は聞き逃さないようにしようと思っています。

 

そんな私たちこだわりの間取りをご紹介する「はじめましての間取り展」を現在ノッティ―ハウスリビングの亀山スタジオにて展示中です。~7/9(日)までご予約不要で開催しておりますので、お気軽にお越しください。