坂です。
2月24日(土)25日(日)に開催する、OB様宅、冬の暮らし体感会!@鈴鹿市
ノッティーハウスリビングとして新築時の完成見学会ではなく、実際に暮らしているお施主様宅での見学会(体感会)は初めての開催となります。
今回のブログでは『住まいのこだわり』のポイント1:境界線に平行ではない建物配置について書きたいと思います。
建物配置の考え方について
基本的に”真南を向けたい”が前提になります。
しかし、一般的な宅地、特に造成された住宅団地は最も効率よく土地活用をするための区画割をすることがほとんどなので
同じような敷地形状の区画が並び、建物配置も隣地境界線に並行に、同じ方向に向けて建ち並んでいる、そのような住宅団地がたくさんあると思います。
土地形状で建物の向きも決まってしまうのでしょうか?
そんなことはありませんが、建築する敷地条件によって決まってしまうこともあります。
建物配置については設計者として”何を重要視するのか?”ということになります。
・方角:できるだけ真南に向けたい
*建物計画時にはアプリを活用して太陽の位置を事前に確認します。
・眺望:窓から景色を見たい
・庭:明るい庭を見たい
*窓から見える景色は大事にしたい!
など
敷地を見て、お客様の望む暮らしができるように建物配置を決定するのが、設計力の見せ場だとも思います。
方角:できるだけ真南を向けたい
パッシブデザインの考え方としては日射取得量の大きいLDの窓(OMソーラーの場合は集熱のための屋根面)はできるだけ真南に向けることが
その効率も良くなります。
眺望:窓から景色を見たい
眺望が良いなら、もちろん室内から見えるようにしたいので、室内から景色がどのように見えるのか、どう見せたいかも建物配置に影響します。
庭:明るい庭を見たい
お庭との関係性も建物配置に影響します。室内から明るい庭を見たい、家庭菜園で採れた野菜を料理でたくさん使いたい。
今回の敷地は
高台で眺望が良いこと(花火も見れる)
*ウッドデッキに座って地域の花火大会が楽しめます。
近隣建物と同じ向きで建てると南東に向いてしまうこと
*写真には写せない近隣建物との位置関係は、ぜひ体感会で実際に見て欲しいです。
その向きには隣地建物があり、眺望が妨げられてしまうこと
OMXの集熱効率を考えるとできるだけ建物を南に向ける(真南から30°くらい)ことを検討しながら建物配置を決めていきました。
建物を境界線と並行にしない配置にすると三角形の残地が残ってしまうので
駐車場やお庭などの外構も同時進行で検討しながら建物配置を決定しました。
*玄関が道路を向く場合はルーバーなどで目隠しを施します。
体感会では建物配置が暮らしにどのように影響したのかについても実際に体感していただくことができますので
この機会にぜひ”冬の暮らし体感会”にご来場ください!!