前回から引き続き一緒に歩こうプロジェクト!(これまでの様子もぜひお読みください)
会社に試作品を持ち帰って、たくさん出た改善点や希望内容を製作担当に伝えます。
ここからの製作担当は家具職人の宮田です。
宮田さんはですね、ものすごいアイディアマンなんです。園からの要望をじっくり考えながら、新しいアイディアや改善をしてくれます。
(写真は市販の押し車を見て、カタカタ鳴る仕組みを考えてます)
まず改善は「タイヤ進み過ぎる問題」。手押し台車のスペアタイヤを使ったので、ベアリングが働いて軽い力でスイスイ動く!のはいいんですが、今回はもう少し負荷が掛かってほしい。
軽いと身体ばっかり先に行って、足が追いつかないんです。
あとはストッパー。これももしも「あぶない!」となった時に、先生がキュッと車を止められるように考えました。
そして歩くと鳴る鳴る♪鉄琴の音。
『金属音に興味を示す』ということだったので、歩くと5音の鉄琴が鳴るように、これもまた家具職人宮田が試行錯誤で挑みました。
何より嬉しいのは改良を重ねて園に持ち込むたびに、本人がしっかりチャレンジしてどんどん歩くこと。
そして感じたのは初めて会った頃、いつでもニコニコしていた彼が、自我が出てきてイヤイヤ期に入ってきたこと。
園長先生によると「イヤって表現をきちんとするようになってきたのは、ものすごい成長の証!」
確かにそうですね!
数ヶ月の間、彼の成長も垣間見ながらとうとう完成に近づいてきました。
しかしながら、私達はこの歩行器に完成のゴールはないと考えています。
子供の成長に合わせて不具合が出てきたらその都度対応していきます。
この歩行器は私達三栄林産から亀山市に寄贈させていただくことになりました。