100年使える家具を作っています。
ちいきの木の家具製作所、亀山スタジオより林です。
先日本当のホントの(私だってウソではない!)100年家具に出会いました。
ダイニングテーブルとワーキングデスクを納品させていただいたお客様のお宅の一室に佇む、古いタンス。
あえて書くなら漢字で「箪笥」。そう、カタカナはしっくりこない。
ご主人様のおばあさんの嫁入り道具だったという、その箪笥。
今も現役バリバリ活躍中でした。
「おばあさんは明治39年の生まれと聞いていますけど。19歳で嫁入したらしいよ。」とご主人。
ええと、明治は45年まで大正は15年まで…ということは、きっと昭和元年頃お嫁入りされたんですね。
当時から出来合いの「家具屋さん」てあったんでしょうか?あったとしても、嫁入り道具は「おあつらえ」だったのでしょうか?
だとしたらやはり大正の終わりから昭和に作られたということで、やはり100年選手です。
木ってすごい。現役。
昭和初期の華やかさも、
戦時中のやるせなさも、
高度成長期のイケイケも、
そしてこのコロナ禍も、
全て見守り続けるおばあさんの箪笥。
そしてこちらのお宅には夏にはお孫さんが生まれるんです。
また新しいワクワクも、箪笥は見守り続けます。
そんなふうに100年、何世代にもわたって使われる家具をお届けしたい、そう思った日でした。