見かけによらずかどうかはわかりませんが、めっぽうインドア派な林です。
そんなインドア派私が、先日三重県主催のガイディング研修会に参加して熊野古道を歩いてきました。
今回歩いてきたのは道の駅海山のすぐ近くにある馬越峠(まごせとうげ)海山町から峠を越えると尾鷲市に出る、そしてそのまま尾鷲市内を散策する約5.2キロの道のり。
ただの5キロちゃいまっせ。あの、ザ・熊野古道‼︎な石畳を登って下っての5キロ‼︎
ご存知の通り、下りがしんどい‼︎(←行く前からだいたいわかるしね)私の股関節が悲鳴をあげないかとビビりながら、結論から言うと楽しく行ってまいりました。
今回の先生であるツアーガイドは内山さんという女性のガイドさん。
かつて名古屋で働いていたそうですが身体を壊して地元尾鷲市に帰郷、健康のために熊野古道を歩いていたが、その後熊野古道が世界遺産となり関わるようになって現在に至るとのこと。
この方のガイドが素晴らしく勉強になりまして、ここブログで端折ったらいけないとこかもしれませんが、今後様々なイベントでぜひ活かして行きたいガイディングでした!(←はしょった)
多分このような機会がなければ個人的に歩くことはなかったであろう熊野古道。
でも行ってみるもんです。たかが道、されど道って歴史あり!ですね。
この石畳、大正時代まではれっきとした国道であったと聞いてびっくりしましたが、熊野詣でを目的とした巡礼の旅人のための道であると同時に生活道路でもあり、林業のための道でもありました。
熊野古道が世界遺産登録された数年後の平成16年の台風災害では国道42号線が分断されてしまい海山町が孤立して近隣市町村から物資の輸送ができず、尾鷲市から救援物資を背負った人々が人力で運んだという。
その時地域の人たちは先人が残してくれたまさに「価値のある遺産」として、今も可能な限りの手入れや修復を行なっているとのこと。
海山町側は昔も今も主にひのきが植林されていて、かつては木を切り出す時に丸太を滑らせていたこともあり石畳が削られて表面が滑らかなんですが、尾鷲市側は雑木が生い茂る山でその作業がないためゴツゴツした急な石畳が続いています。
下りがゴツゴツで急って、まぁ私にとっては地獄絵図でしたけど。汗
林業とも切っても切れない、重要な道なのです。
熊野古道でガイディングを学んだ1日。
帰る頃には股関節外れるかと思いましたが、体験して学んできたものを今後にぜひ活かしていきたいと思います!