自然素材の家は「体にやさしい」「経年変化を楽しめる」として、今改めて人気が高まっています。しかし、その一方で「思ったより手間がかかる」「コストが高くなった」といった”後悔”の声も聞かれるのが現実。
では、どうすれば後悔せずに自然素材の家をつくれるのでしょうか。自然素材住宅にまつわるリアルな不安や実例、そして亀山・三重県で「ノッティーハウスリビング」が実践している対策とコツ。自然素材の家を検討している方が納得して選択できるよう、具体的なポイントを見ていきましょう。
目次
自然素材の家で後悔する理由
自然素材の家を選んだ方が後悔に至るのは、多くの場合、理想と現実のギャップが原因です。まずは、その典型的なパターンと背景を整理してみましょう。
コスト・予算オーバー
自然素材の家づくりで最初につまずきやすいのが、予算の問題。無垢材や漆喰、珪藻土といった自然素材は、建材の調達費や加工費が思った以上に高くなりがちです。特に、設計途中で仕様を変更すると、大幅な予算オーバーにつながることも。
計画段階でしっかりと検討し、どこに自然素材を使うか優先順位を明確にしておくことが大切です。見積もりの段階で詳細な内訳を確認し、追加費用が発生しやすい項目を把握しておきましょう。
メンテナンスの負担
無垢材は反り・割れ・収縮が起こりやすく、漆喰や珪藻土はクラック(ひび割れ)が入ることがあります。これは自然素材ならではの特性であり、避けられない部分もあるのですが、必要なメンテナンスを怠ると、補修のタイミングを見逃して状態が悪化することも。
定期的な点検と適切な手入れができるか、事前にイメージしておくことが重要です。
住環境・気候とのミスマッチ
自然素材は湿度や温度変化の影響を受けやすい素材。過度な加湿や除湿によって、木材が”暴れる”ことがあります。特に、地元の気候特性を知らない設計や施工では、こうした問題が生じやすくなります。
三重県の亀山市周辺は比較的温暖で湿度が高い地域。この風土に合わない素材選びや施工をしてしまうと、後々トラブルにつながりかねません。暮らし方も含めて、気候に適した計画が求められます。
想定とズレた暮らし方
「無垢床が傷だらけになってしまった」という声も、後悔の理由としてよく聞かれます。家具や家電の重み、子どもやペットの動きなど、実際の暮らしの中で無垢床は思った以上に傷つきやすいもの。
採用段階である程度の覚悟が必要です。子どもやペットがつけた傷は”味”として楽しむ心構えを持つこと、家具は引きずらないように注意することなど、日常生活での工夫も大切になります。
自然素材の家“後悔回避”のポイント
ノッティーハウスリビングは、自然素材の家づくりに長年取り組んできました。その経験から見えてきた、「後悔しない」ためのポイントを整理します。
地元材・県産材の活用
三重県、亀山市近郊で育った木材を使うことで、気候への適応力が高まります。地元の湿度や温度変化に馴染んだ木材は、調湿性能が高く、反りや狂いも抑えられる傾向に。
また、輸送コストを削減できるだけでなく、輸送時の材質劣化リスクも減らせます。地産地消の考え方は、家づくりにおいても理にかなった選択です。産地がはっきりしている木材なら、トレーサビリティの面でも安心感があります。
加工技術・乾燥管理の徹底
自然素材の品質を左右するのが、加工技術と乾燥管理。ノッティーハウスリビングでは、自社製材・乾燥施設での管理を徹底しています。
無垢材、漆喰、珪藻土など、それぞれの素材特性を理解した施工が不可欠であり、施工段階で”見えなくなる部分”も手を抜かずに取り組む姿勢が、信頼につながります。*内装材は提携している松阪市の内装材専門の製材所で乾燥、加工まで一貫して管理されている商品を採用しています。
緻密な設計・仕様決定
自然素材の弱点を補うには、素材の組み合わせでリスクを軽減する工夫が有効。たとえば、傷や汚れが気になる場所にはタイルを使う、水回りには耐水性の高い素材を選ぶなど、適材適所の考え方が大切です。
デザイン性と機能性のバランスを取りながら、長く快適に暮らせる仕様を決めていきましょう。
継続的なフォローがあること
家は建てて終わりではありません。気になる傷や汚れがあったとき、点検時に相談できる体制が整っているかどうかは重要なポイント。
自然素材を使い慣れた会社なら、補修が必要か否かを瞬時に判断できます。関係が継続していれば、気軽に相談できる安心感も得られます。定期点検やアフターフォローの内容を、契約前にしっかり確認しておきましょう。
自然素材の家にとって何より大切なこと
自然素材の家を成功させるために欠かせないのは、仕様やデザインよりも”誰と建てるか”と”どう向き合うか”という姿勢です。技術と信頼、そして暮らし方への理解が、後悔しない家づくりの基盤になります。
信頼できる会社に依頼する
自然素材は扱いに高度な知識と経験が必要です。素材の選定・加工・施工・湿度管理のどれか一つでも欠ければ、劣化や不具合につながります。
地域の気候や風土を熟知し、素材と真摯に向き合ってきた会社を選ぶことが最も重要。施工後のアフターフォロー体制が整っているかどうかも、大きな判断基準になります。
実際に打ち合わせをする際は、こちらの不安や疑問に丁寧に答えてくれるか、デメリットも含めて正直に説明してくれるかを見極めましょう。施工実例や完成見学会で、経年変化した建物の状態を確認できれば、さらに安心です。
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神経質になりすぎないこと
木や漆喰は”呼吸する素材”。多少の反りやひびは自然素材の証であり、暮らしの一部として受け入れる心の余裕も大切です。
完璧を求めすぎると、かえって自然素材の魅力を感じられなくなります。経年変化を楽しむ視点があれば、長く愛せる住まいになるはず。家族みんなで「これも味わい」と思える価値観を共有できると、日々の暮らしがより豊かになります。小さな傷や色の変化も、住まいと共に過ごした時間の証として受け止めてみてください。
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まとめ
自然素材の家にはさまざまな魅力がある反面、後悔につながるリスクも無視できません。特に「気候適応設計」「素材管理」「継続フォロー」「仕様の透明性」は、重要なポイント。
ノッティーハウスリビングは、三重県産材の活用、自社加工と技術管理、フォロー体制、お客様対応力を武器に、「後悔しない自然素材住宅」の実現を目指しています。
亀山・三重で自然素材の家を考えるなら、これらのチェック項目を基盤に、まずは展示場や現場見学で雰囲気や対応を確かめてみてください。そして、信頼できるパートナーと共に、後悔しない自然素材の家づくりを進めていきましょう。
私たちが家づくりにかける想いをまとめた冊子『森と木のある家』も、ご一読ください。ノッティーハウスリビングが三重県産材にこだわる理由や、木の心地よさ、お施主さまの暮らしやインタビューなどを1冊にまとめました。詳細・請求はこちらのページから、お願いいたします。