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地震に強い亀山市の注文住宅、必要な耐震等級は?

東日本大震災、熊本地震、能登半島地震と、日本では数十年に一度の頻度で大地震が発生しています。さらに、2024年(令和6年)8月には初めて『南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)』が発表され、防災意識がこれまで以上に高まったという方も多いのではないでしょうか。

南海トラフ地震が発生した場合、亀山市では最大震度は6強の揺れが想定されています。これから家を建てるなら、リスク回避のためにも“地震に強い家”にしたいですよね。
具体的に何を意識すればよいのか、耐震等級や構造面でのポイントを説明します。

注文住宅の耐震等級とは?どのくらい必要?

住宅会社のホームページや広告などでよく目にする『耐震等級』。これは地震に対する建物の強さを表す3段階の指標であり、等級が高いほど地震に強いことを示しています。

耐震等級 

特徴

耐震等級1

震度6強から7程度の地震に対して“ただちに倒壊・崩壊しない”強度

耐震等級2

等級1の1.25倍の強度で、避難所と同等の耐震性

耐震等級3

等級1の1.5倍の強度で、防災拠点と同等の耐震性

建築基準法で定められた基準は『耐震等級1』に相当しますが、地震に強い家を目指すのなら少なくとも耐震等級2、できれば耐震等級3の取得をおすすめします。

実際に2016年(平成28年)に発生した熊本地震では、“繰り返し地震”によって多くの住宅が倒壊しましたが、耐震等級3で建てられた家の8割以上が無被害だったとの調査結果もあります。単発の地震だけではなく、繰り返し発生する地震にも耐えるために、まずは耐震等級を高めることを考えましょう。

地震に強い家を建てるためのポイント

木造住宅で地震に強い家を建てるためには、次のようなポイントを意識しましょう。

耐震等級を上げる

地震に強い家づくりで、まずやるべきことは耐震等級を上げることです。
とくに耐震等級3の家は、震度6強から7程度の地震に複数回耐えることを想定して設計されているため、倒壊・崩壊リスクの大幅な軽減につながります。

地盤改良はしっかりと

どれだけ建物が強くても、地盤が弱ければ倒壊や損壊を防げない可能性もあります。
たとえば、かつて池や沼、河川だった場所を埋め立てた土地や、田畑だった土地、海岸付近の低地などは地盤が弱い傾向にあるため、注意が必要です。
地盤調査の結果に従って、しっかりと地盤改良を行い、地盤に合った基礎を設計し、足元から強度を確保しましょう。

耐震+制震で揺れにくく

建物を強固にすることで揺れに耐える『耐震』に対し、『制震』は建物の構造部にダンパーを取り付けるなどして揺れを吸収し、内部の損傷を抑えます。
耐震性を高めるだけでも地震に強い家にはできますが、それだけでは揺れのダメージが建物に蓄積されてしまいます。とくに木造住宅では繰り返し起こる揺れによって接合部が緩んだり、構造部材が損傷したりすることも。
より安心な住まいを目指すなら、耐震と制震の組み合わせによって強靭性と柔軟性を備えた家をつくりましょう。

シンプルな形状にする

建物の形状は建物の耐震性に影響し、凹凸が少なく真四角に近いシンプルな形状の建物ほど、揺れに強くなります。「平屋が地震に強い」といわれるのも、シンプルな構造と重心の低さが理由のひとつ。
効率的に強度を高めたいのであれば、出隅や入隅の多い複雑な形状は避け、シンプルで均整の取れた設計を心がけましょう。

柱や壁の位置を揃える

2階建ての場合、上下階の柱や壁をできるだけそろえて設計することで、揺れによるダメージを分散できます。
上下階の柱や壁が一致している割合を『直下率』といいますが、建物の強度を保つには、柱の直下率が60%以上、壁の直下率は50%以上が望ましいとされています。

注文住宅の耐震等級でよくある質問

最後に、耐震等級に関する『よくある質問』にお答えします。

Q:地盤が弱い土地でも耐震等級3にできますか?

地盤が弱い土地でも、地盤改良工事によって建物をしっかり支える基礎がつくれれば、耐震等級3を取得することは可能です。地盤調査の結果に応じて、適切な改良方法を選びましょう。
ただし、地盤改良工事には数十万円から数百万円の費用がかかるので、これらの費用も含めた予算計画を立てておくことが大切です。

Q:耐震等級3にすると建築費用が高くなりますか?

耐震等級3の家は、耐震等級1や2以上に構造を補強する必要があるため、どうしても費用は高くなります。
しかし、初期費用は高くなるものの地震保険が50%割引になるなど、住宅にかかるランニングコストは抑えられます。
何より、“安心を買うための投資”だと考えれば、決してムダな費用ではないでしょう。

Q:建てた後に耐震等級を変更できますか?

耐震等級は設計と構造をもとに評価されるため、住宅の完成後に変更することはできません。
耐震リフォームによって建物自体の耐震性を高めることは可能ですし、耐震等級として証明がほしい場合には改めて性能評価を受け直す必要があり、それには相応の手間と費用がかかります。
耐震等級の証明が必要であれば、新築時に取得しておくことをおすすめします。

まとめ

“地震に強い家”を建てるには、まず耐震等級を上げるのが基本です。そのうえで、もし予算に余裕があるのであれば、制震装置との組み合わせを検討しましょう。
ノッティーハウスリビングの家は、耐震等級3が標準仕様。ご希望に応じて制震ダンパーを設置し、さらなる安全を付加することも可能です。
さらに、その強度を長期的に維持できるよう、半永久的な効果を持つホウ酸でのシロアリ対策を行うなどして、建物の耐久性を高めています。
お客さまの希望や土地の特性に合わせて、より安全性の高いプランを提案いたしますので、地震に強い家を建てたい方はお気軽にご相談ください。